ひらのサブレ

「ひらのサブレ」のお話 その①

聖徳太子が開いたとされる環濠自治都市「平野」
そんな町を今までずっと支えてきたのは、世話好きで、新しもん好きで、お祭り好きで、よ~しゃべるおもろい町の人たちです。色んな個性が集まり町を形作っているように、「ひらのサブレ」にも色んなおいしい味を揃えました。
 平野の人たちが平野を誇りに思うように、「ひらのサブレ」が平野の人たちに自慢してもらえるお菓子であればと思います。

お客さん

なんか平野のお土産になるようなお菓子無いの?

よく聞かれる言葉です。

平野(ひらの)は古い町並みが残る歴史のある町です。歴史のある町は逆に若い世代が出て行ってしまい、高齢化していたり、観光地化してしまい、昼間は人がいるのに、夜の人口が少なくなったりしてしまう、実際の生活の場として町の機能が衰えてしまいがちと言われます。しかし平野は古くからの町ながら代替わりの機能がきちんと働き、お年寄りから若い子育て世代までが程よく混じりながら暮らしているとても珍しい町と言われています。そのため都市部にありながら過疎化の問題に悩まされている町の方が日本各地から視察に来られるほどです。
ガレットのある平野郷と呼ばれる地域は小学校校区で見ると洋菓子屋さんより和菓子屋さんの方が多い、そんなところです。のし掛け全包装が当たり前で進物文化がまだまだ残っています。和菓子屋さんは伝統のあるお店ばかりで、それぞれ平野銘菓を作っておられます。
果たして洋菓子屋に何かできるのかな?そんな思いで平野土産の事を考えていました。

その②に続く

「ひらのサブレ」のお話 その②

平野土産を考えるにあたって、最初に平野の特産品の事を考えてみました。
江戸時代に平野には砂糖問屋街があって「平野飴」が名物だったと日本中の名物の事を記した「日本山海名物図會」にあります。ふ~ん平野って大阪の「飴ちゃん」文化の源やってんな。そやからDNAレベルで平野のおばちゃんのかばんには必ず「飴ちゃん」入ってて、隣り合わせた人に「飴ちゃんたべや~」っとなる訳か。と感心しました(笑)。ちょうどガレットのすぐそばの交差点から北に延びる道は「市場筋」と呼ばれ、砂糖、水あめ問屋さんが並んでたと言われるのも、何か縁を感じます。そして、洋菓子にも飴ちゃんのカテゴリーがあります!そんじゃ「HIRANOAME」はどう?あとは、綿、紡績、銀引き鏡、平野こんにゃく、平野酒… 平野飴は候補の一つとして、でもお土産として、なんかしっくりこないかな。やっぱり特産品からのアプローチは難しいかな… 

 考え方を180度転換して、お年寄りから子供までみんなが食べやすくておいしく感じてもらうお菓子、そして誰もが知っている馴染みのあるお菓子がいい。持ち歩きも保管もあまり気を使わないで済むもの。今あるガレット、クッキーより優しいお菓子、口の中で溶けちゃうような、そう「サブレ」がいい! それなら木の実などの具材を入れずにフレーバーの違いが出せる!そんな経緯でサブレにすることにしました。
 試作を重ねて基本のプレーンは「全粒粉サブレ」にしました。配合に全粒粉を加えることで、小麦粉だけよりも個性があって粉の味が感じられます。食べた時のハラハラ感もいい感じです。もちろん100%バター使用です。マーガリンやショートニングは使っていません。キレのいい味、優しい香りはそこからきています。

ベースになるサブレが決まって、フレーバーの展開です。全部でないにしても何種類か平野にまつわるものにならないかな?先にも上げたように平野の特産物ではむつかしい。いい案が無いと困っていた時にある人が…

その③に続く