ラム酒のお話

ご存知ガレットブルトンはバターたっぷりの厚焼きクッキー
少し塩みがきいているのが特徴のフランスブルターニュ地方の伝統菓子です

で、もう一つの特徴ラム酒が香ります
けっこうな割合でラム酒が入ってます
「何でラム酒?」
う~ん…
何でだろう?
色んな文献を見てもみんなラム酒を使ってますが…

そもそもラム酒はサトウキビから砂糖を生成するときに出来る「糖蜜」が原料です
糖蜜…!
そう、ガレットのお店に並んでる「糖蜜クッキー」
あの糖蜜です
その糖蜜をアルコール発酵させて、蒸留、熟成させて出来上がります

ふ~ん、ラム酒ってお砂糖の兄弟だったんだ~
はい
さて、ラム酒の基礎知識が入ったところで
ガレットでは二種類のラム酒を使ってます
一つはマイヤーズラム(並行もの)
国内酒造メーカーが販売しているアルコールが刺すマイヤーズと比べると
明らかに違います
キリっとしたラム酒です

そしてもう一つ
「コロア カウアイ ダークラム」を使っています
んっ…!
そうその通り!
ハワイのカウアイ島にある酒造メーカー
KŌLOARUM COMPANY のラム酒です

ハワイでラム酒?
昔、ハワイは毎年100万トン以上(アメリカ全土の20%)の砂糖を生産されていたそうですが、近代化の波に乗り遅れ生産量は減ってしまいました。(ちなみに現在の一位はブラジル)しかし今でもサトウキビ栽培は続けられ、ラム酒作りも行われているのです。

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ハワイのカウアイ島の最高級のサトウキビと豊富で 清潔な水を使って、プレミアムハワイアンラムをていねいに手作りしています。ワイアエール山とその近くの山頂や熱帯雨林に降った自然のままの雨水は、火山の層にろ過されて広大な地下帯水層に到達した後、汲み上げられます。 カウアイの水と 「トールケーン」サトウキビが組み合わさることで、コロア・ラムはどこにもない完成された味になるのです
KŌLOARUM COMPANYのHPより
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設備の近代化が遅れたおかげで手作りの良さが残っている
古き良き醸造所なのです
ハワイの自然とホワイトオーク樽で3年寝かせて出来上がったラム酒を初めて口に含んだ時の驚き!

「そうか、ラム酒は、サトウキビから出来てるんだ!」
少しサトウキビの青さを感じるラム酒、それにも負けない糖蜜の香りと、口に広がる心地よい甘さ
思わず笑顔になってしまいました
「このラム酒でガレットブルトンヌ作りたい!」
そう思ったのでした

と言う事でガレットブルトンヌのラム酒は
ハワイ好きだから選んだのではなく
その味にほれ込んだ
HAWAII産
「コロア カウアイ ダークラム」
と言うお話でした
マハロ~

この記事を書いた人

久保 徹也